続き…はい一番高貴な臣下の色は紫ですね。推古天皇の摂政だった聖徳太子が定めた冠位十二階の制では臣下の位により身につける色を定めていたものでした。ただ似たような色はあったようで平安時代になり正式に天子の色として定められたようです。(延喜式による)
とはいえ紫は昔も今も高貴な色としての認識が高い色。なぜ最高の臣下の色は紫なのか、それはやはり春秋時代中国の影響が強いようです。当時中国では紫が大ブーム!そういえば中国の皇帝の居所は紫宸殿、紫禁城と紫がつきます。京都御所の正殿も紫宸殿。紫式部も清少納言も紫を高貴な人や情景に使い尊んでいました、まさに藤原氏(藤=紫)にちなむ紫は高貴で美しいと感じていたのでしょうね。
写真は今年八月に京都御所に行った時のもの。